Episode5|創業300年に向けて
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こだわりを形に~身体と環境に優しいぶどう作りを実戦~
こだわり① 伝統的な一枝一房製法
一枝一房製法とは、一枝に一房だけ残すという徹底した栽培管理によって、1房にすべての養分が集まるようにする製法です。
通常であれば、一枝から2〜3房のぶどうを収穫する事ができます。
収穫量が増えれば、その分だけ収入も増えるのですが、一枝が光合成で得られる養分には限りがあります。
その養分を2〜3房に分散させるのか、1房に集中させるのかでは、味に大きな違いが生まれるのです。
また、管理を徹底するにも労力がかかりますが、手をかけた分だけ美味しいぶどうになってくれるのです。
私達は江戸時代から約250年続く農家です。
先代から農業を続けることができているのは、ご贔屓にしてくださるお客様のおかげであると考えています。
その長年積み重ねてきた実績とこだわりを守るため、「一枝一房製法」を採用しています。
「ブドウはどれも一緒」なんて言わせません。
なぜなら栽培過程の9割が手作業だからです。
人の想いがブドウに現れるからこそ「魂は熱く、作業は丁寧に。」が私たちのモットーです。
こだわり② 鮮度に勝る、技術なし
もぎたてが美味しいのは当たり前です。
それを確実にお届けするのが、私たちの技術です。
せっかく一枝一房製法などで徹底的に管理をしても、鮮度が落ちてしまっては意味がありません。
そこで私たちは朝に収穫して、その日中に発送できるようにオペレーションを1から見直しました。
効率的かつ丁寧に、最短で収穫の翌日には食卓へお届けする。
こだわりは細部まで忘れないのが、「鮮度に勝る、技術なし」という想いから生まれた朝採れ直送便です。
こだわり③ 地球と生きる
なかむら果実園のぶどう作りは、信州・須坂(すざか)の豊かな自然に支えられています。
この自然を大切にしながらぶどうを作る。
それがこの地で天職を与えられたものの責任でもあると、10代目は人にも環境にも優しい持続可能なぶどう作りに積極的に取り組んでいます。
梱包資材は全てリサイクル可能なものを使用、農薬は必要最低限しか使わない、肥料は有機物が混合されているものを使用する、腰や肩が痛くなりにくい栽培方法の研究も進めています。
なかむら果実園は、従業員やぶどう作りの環境はもちろんのこと「お客さまからの『美味しかった』の声」を励みに努力し続けます。
その、食べる人のことを第一に考え、真のぶどう作りにこだわる10代目の不屈の精神は、今後も絶えることはないでしょう。
ー完ー